今回取り上げる中国の気功法は、武術の動きを取り入れた「八段錦」です。
手当法「六神秘功」に、武術の形をとるエネルギーがどのように生かされているのでしょうか。
シリーズ第4回目は「八段錦」の六神秘功への転用の仕方についての解説です。

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古典的な気功法と六神秘功について 7 八段錦
2019年1月1日
A 八段錦 はどういう作用がありますか?
動きにどういう特徴があってそれによってどのような作用があるんでしょうか?
Q まず武術的な動きによりエネルギーを蓄えます。
そして爆発的に作用をもたらす、そのような働きがあります。
爆発的に発動されるエネルギーは、内臓を浄化する作用があります。
内臓を浄化し、 働くべくエネルギーを与える。
内臓の中の浄化の働きを助けて、エネルギーを補給する。
同時に躍動を与えてエネルギー補充効果を高めます。
易筋経との違いを話すからよく聞きなさい。
易筋経では 筋肉の増強作用や筋肉の働きを高める作用。
洗髄筋では 浄化させる働きを助けて、
二つの功法の作用によって 体の構造的なところを強くする目的がそこにあります。
対して八段錦は、内臓強化によって内部疾患や体内の増強作用を目的として作られています。
八段錦における特徴としては、
武術の型を取り爆発的なエネルギーを高めて、
一気に作用させる特徴があります。
その作用によって、解毒作用を高めているのです。
八段錦の特徴として武術という動きを取り入れているのには、
構造的な疾患や弱点を改善させる意味の手助けもしています。

古典的な気功法と六神秘功について 8 八段錦
2019年1月2日
八段錦への転用
八段錦の六神秘功への転用の仕方を教えてください。
八段錦には、全てのエネルギーを超過して、
内臓に通す働きがあります。
全てのエネルギーを 超過させること。
内臓にエネルギーを超過させることを目的として創られています。
エネルギーは武術の形を取り、
その形の動きに応じた内臓への働きかけが作用としてあります。
しかしながら、それとてエネルギーを貫通させる、
内臓に貫通させる力が高いということを表しています。
エネルギーの通過率が高く、内臓の通過しにくい部分にも通過させて行く。
そういった力強いエネルギーの運び出し、
働きかけがあります。
八段錦の特徴に、そういった武術の形を使った特徴があるということを理解してください。
そしてそれだけではなく、八段錦の特徴をももう少し捉えて、
六神秘功への転用の仕方について伝えます。
八段錦には遥かなるエネルギーの取り入れ量があります。
遥かなるエネルギーの取り入れができるわけです。
八段錦の特徴をつける定義として、エネルギーの蓄えを転じさせ、
通過させる働き。
そしてエネルギーの補給とエネルギーの増強を助ける働きがあります。
そのことによって、内臓のありとあらゆる部分の
邪気の排出の働きをもたらすことになります。
例えばエネルギーの貫通しにくい箇所として、
臓器の中で滞る部分、すでにガン化している細胞の変異体
である部分に対しての働きかけをも増強させます。
もしくはエネルギーの貫通量の少ない部分、
下腹部などの邪気がたまりやすい部分の貫通力を高めること。
エネルギーが 届きにくい部分に対して
貫通力を増すという働きをさせることができます。