功は日常にあり

~増田庸文の唯一無二の記事を日々お届けします~

増田庸文が元極を始めた当時の興味深いお話(3回シリーズ)です。

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大学に通う頃から濫読癖が有りました。
そんなときに好んで読んだのが、筒井康隆の本でした。
中でも「七瀬シリーズ」は大好きで、印象的な短編小説でした。
「家族八景」「七瀬再び」「エディプスの恋人」の三部作は、
同じ主人公なのに、作風が全く違う不思議な本でした。
その一作目に出てきた
「掛け金を下ろす」
という言葉が、
小説の中身を殆ど忘れてしまった頃にも、不思議に心のどこかに引っかかっていました。

 

今から二十年も前(1992年頃)、元極を始めて三ヶ月目に中国蓮花山に行きました。

三ヶ月修練して、何もまだ感じることができないで居ましたが、
何か信じることのできるものがこの功法から感じられたのでしょう。
二十何万円かの費用がかかるにも関わらず、行くことに決めたのです。
私は、生まれて此の方現在まで、ずっと貧乏人ですが、
自分の能力を伸ばすのにプラスになる物や情報には、
惜しげもなく(自分の資力内のことですから大したことはありません)お金をかける癖があります。
例えば、一冊の書籍の中で、たった一行でもプラスになると思えるところがあれば、
その本が数千円、数万円(実際に一冊数万円する本は何冊も所有しています)しても、
別にその金額は惜しくないと思えるのです。
これは、二十歳位の頃から漫然と実行してきている私の生き方です。
これはと思ったら、金額や距離に関係なくそこに行く。
手に入れる。
そんなことが、本物に出会うコツだと思います。

 

<2012年12月31日「掛け金を下ろす1」>

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生きるうえで、何に価値を置いているかによって、自ずとその選択基準も異なってきます。                                      ご自身の選択基準を改めて見つめ返してみると、ご自身の生き方が見えてくるのかも知れません。