先週は、張家の掌門人をめぐる謎、中でも張先生のお父様にまつわるお話でした。今回はさらに遡り、360年も生きて張家に衣鉢を受け渡した普善禅師のお話です。2回に分けてご紹介します。
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2012年6月27日

既にご承知のように、元極功法は太一道を受け継いだ普善禅師が悟り、発展させたものです。普善禅師が今から何年位前に、元極図及び十字真言を悟ったのかといえば、ほぼ同じ時期に受けとることとなりました。

それは、禅師が太一道を受け継いでから、間もない頃でした。太一道を受け継いでから、一~二年、いや二~三年の頃になります。

曖昧な表現であるのは、一瞬で受け取ったわけではないからです。彼は、長い時間をかけて受け取りました。

その頃に、禅師は悩み続けていたのです。受け継いだそのままではなく、もっと新しくて、もっと期待が持てるような、そんな功法に、自分の代で発展させていかなければいけないと彼は思ったのです。

受け継いだそのままを、次に受け渡してはならない。

それは、禅師に太一道を伝えた、先人たちの教えです。

この教えは、元極功法を初めて公開した張志祥にも、日之本元極にも厳しく伝えられています。

普善禅師は、教えを守るのみでなく、自らも受け継いだ太一道をどうしても新しく名のあるものにする、他の人に拡げるということも含めて、もっと実のあるものに上積みしなければならないと、考えていました。

受け継いでから暫く、悩んで、悩んで、悩み続けた時に、元極図がまず降ろされて、この元極図を自分で描いて書いてみたときに、同時に十字真言が、降ろされてきたのです。