功は日常にあり

~増田庸文の唯一無二の記事を日々お届けします~

WBCが開幕される中、普段野球を観ないけれど、WBCは観戦するという方々もおられることでしょう。
その際、試合中に野球選手が唾(つば)を吐く姿を目にした方々もおられたのではないでしょうか。

唾液について、日之本元極的視点でのお話を、2回に分けてお伝えしていきます。

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功の検証方法として、唾液の状態について教科書のあちらこちらに書かれています。

次のような状態がそろっているのであれば、修練が上手くいっている証拠です。

1.沢山出る

2.粘性が高い

3.甘い

4.香りがよい

修練をしていない一般の人であれば、ご自分で健康であると思っている人であっても、まず「甘い」なんてことはありませんよね。

唾液の出やすいという人であれば、そこそこいらっしゃるでしょう

プロ野球の中継を見ていると、特に外人選手ですが、しきりに唾を吐く人が見受けられます。

噛み煙草をしている人も多いのですが、そうでない選手でも、しょっちゅうグランドに吐いています。

自分がスライディングしたら気持ち悪かろうと思うのですが、あまり良い気分のものではありません。

これは、噛み煙草を噛んでいる選手が多いこともあるようですが、現在、米議会で大リーグの噛み煙草を禁止にしようという話が持ち上がっているそうです。

1988年、大リーグとマイナーリーグで、選手1109人に噛み煙草を使用しているかという調査をしたところ、39%の選手が使用していたという驚くべき結果だったようです。

また、その多くは、10代から使用していたという調査結果が出ているということ。

脱線してしまいましたが、噛み煙草を使う選手は別として、しきりに唾を吐く選手を見ていると、粘性が高いという人は皆無です。

ましてや、たぶん、「甘い」「香りがよい」人などいないことでしょう。

歳を取ってくると、自然に内臓の機能が落ち、五臓六腑の精華といわれる唾液は、出が悪くなってきます。

お年寄りの多くが、必ずといって良いほど、のど飴を持ち歩いているのは、口が渇くので、唾液を出すためなのです。

なに?

貴方も、もう持ち歩いているですって?

それは失礼しました。

皆さんは、是非質の良い修練を一生お続けになって、上記、四つの条件を常に満たす「金津玉液」を出し続けていただきたいものです

しかし、折角の唾液や金津玉液は、吐いてしまってはいけません。

修練の成果、五臓六腑の精華である唾液は、必ず自分の修練竅穴(きょうけつ)に飲んで収めねば、全くもって勿体ないの一語に尽きます。

反対に、汚濁として出て来る痰や鼻汁は、必ず吐き出すことです。

<2012年8月16日「つばき、唾液、金津玉液」> 

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修練をするにあたり、唾液の状態も注意深く感じ、修練が上手くいっているかを検証すること、そして、その真価ともいうべき唾液をきちんと竅穴に飲み込んで収めることの重要性を、改めて気づかされる教えです。