タイトルにある「性同一性障害」「多重人格」については、19回にわたるブログで詳しく説明されています。
これらの病を解説する上では、人の構造を理解していただかなければならない、との書き出しで始まります。
いよいよこの回から人の構造について詳しい説明に入ります。

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2012年3月14日~22日 <人の構造について>

現代医学では、人の肉体は物質と捉えています。
体内の作用・変化を全て物質の変化で説明しようとしています。

しかし、一方で精神活動の事実と物質的肉体の関係や、その物質的な肉体が自動的に維持され、成長していくなどのメカニズムに関しては、何の説明もなされていません。
というか、皆目判らないのです。

実はその点が真実を知る一番の鍵となる所なのです。

太一道 ― 元極道 ― 元極学 ― 日之本元極、と続く元極功法は、八百数十年の歴史と、その期間の中で、高徳の士達の厳しい修練の結果により、人の正しい構造の認識に至りました。

今まで日之本元極の各種講座の中で、少しずつお伝えしてはきましたが、ここで精神的な病の解明と共に、その基本的な人の構造のお話をしていきます。

まず肉体について――

これは西洋医学で考えているような単純に物質的な物からだけで成り立ってはいません。

いわゆる有形有象の肉体と無形無象の肉体が、表裏となって形成されています。

これは、一部東洋医学で、経絡やツボなどの概念や手法によって、病が改善されていくことで実証されていることですが、本来はもっと大々的に表と裏の関係として成り立っています。

その経絡やツボは、解剖しようが、レントゲン、MRI、等を撮ろうが見ることは出来ません。
ただ、感覚で判る人には判るだけです。

そして更に、これこそ理解しがたいことでしょうが、有形、無形の肉体が表裏一体となっている上に、無形なる五つの意識が重なって存在しているのです。

それらの意識は、一人の人間の中にあるにも関わらず、全く別の存在であり、しかし統合体であるとも言えます。
それらの存在は、集まっているとも言え、重なっているとも言え、別々な所から繋がっているとも言えるのです。
人の構造の理解は、宇宙の構造の理解とも通じ、この宇宙と我々の存在にも通じることです。

我々、人間一人一人には、魂、本性、顕在意識、潜在意識、心の五つの意識が具有されています。

そして、それら五つの意識は、全く独立した別の存在としての意識であるという、驚くべき事実があります。
一人の人間の中に別の意識が存在するという、今までの我々には考えることの出来ない複雑な構造なのです。

「そんなことはない。私の意識は一つしかない。もし五つもあるのなら、とっくに混乱しているはずだ」と、貴方は仰るでしょう。

しかし、真実は真実なのですから、貴方の納得がいくようご説明したいとは思っています。

これら無形のことは、頭で考えても絶対理解出来ないことなので、合点を得るには、唯一「元極功法」で修練を積んでいただくしか無いとも言えます。
よって我々元極修練者が到達している所までを、あなた方の理解・不理解に関係なく、お伝えしていくしかありません。

一人の人の意識構造は、零細企業のような成り立ちです。
五つの意識のうち、心だけは特別な存在ですが、後の四つには順列というか、地位があります。

潜在意識 ―> 顕在意識 ―> 本性 ―> 魂、という順です。

人は両親のセックスにより、精子と卵子が結合し、細胞分裂が始まって、成長し、母親の中で生育していきます。

その結合からほぼ4ヶ月を過ぎる頃、先ほど述べた心を除く4つの意識の組み合わせが決定され、無形の肉体と共に、有形の肉体に接合されます。

それと同時に、潜在意識より心という全く別の意識が分かれ、存在するようになります。

それらの5つの意識は、無形・有形の肉体上で各々の役割を課され、協力して、一人の人間として成長していきます。
社会に、そして宇宙に貢献出来るよう活動するのです。

(つづく)