人には5つの意識があるとの説明が前回にありましたが、その意識にも男女の性別があるようです。
肉体の性別とその意識の性別の不整合が「性同一性障害」を起こす、と話は進みます。

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2012年3月25日、26日、27日
<人の構造について>

あらゆる物の概念に「陰」と「陽」が存在するように、意識にも「陰」と「陽」つまり、女と男の別が存在します。

しかし、心という、後から派生した意識には、そうした区別がありません。

肉体には明々白々、男女の別が存在します。
これには有形有象の肉体と無形無象の肉体が表裏一体となっていること、先にお話しした通りのことで、無形と有形の関係は「陽」と「陰」の関係が成立しており、見かけ上は、有形の肉体の性がその肉体の性となります。

残りの四つの意識にも、それぞれ性が存在します。
よって一人の人間の中で、肉体、潜在意識、顕在意識、本性、魂と五つの性別が存在することになります。

これらの組み合わせで、恣意的に意識と肉体の結合がされたとすれば、性の整合性は1から(1/2)の5乗=1/32を引いた数、つまり、31/32=96.9%の確率で、異性の性が組み合わされることとなり、肉体と別性の意識が一人の人の中で同居することになります。

この構造で、現代科学で言う確率論的に人が形成されたならば、完全な男性、或いは完全な女性は、3.1%程しか存在し得ないことになってしまいます。

この各意識の組み合わせは、上の次元の意識(一般的には神と言う)により、計画的に組み合わされており、ほとんどの場合、歴史的に約2%くらいのみが、全ての性が整合することなく組み合わされてきたようです。

ところが、ここ数十年の間は、その率が20%くらいまで高められたと言われます。
その理由は時代の変化と言わざるを得ません。

つまり、意識の性の整合性は単なる蓋然性(がいぜんせい)の問題ではないのです。

近年、TV、マスコミに現出している「性同一性障害」の人々の数の増加を見ても、頷けるものがあります。

それら20%の人々にとっては、その意識と肉体の性の組み合わせ不整合は、人生の試練という他はないのです。

では、この肉体と意識の性不一致を、どうやって解決出来るのか?

それは、一言で言うと、「意識の折り合いを付ける」と表現出来ます。

意識が肉体に入るのは、それぞれ初めてというわけではなく、世間一般では、そういったことを輪廻転生と言っています。

そのように何回も生きたり死んだりを経験して成長してきている意識ですが、新しく肉体に入る場合、古い人生の記憶があっては、新しい人生の中で混乱し、意識の成長によい影響を及ぼさないので、それまでの記憶を全て消去された上で誕生してきます。

そうした真っ新(まっさら)な記憶の上に、その時その時の時代にあった新たなる経験を積み重ねて、人格の形成を行っていくのです。
つまり、意識の経験によって形成していくのが人格であって、本人の意識イコール本人の人格ではないのです。
産まれてから現在までの経験と知識より紡ぎ出されるものが人格なのです。

肉体の性と意識の性に不一致がある場合の対処とは、意識の経験と持っている情報によって、肉体と同じ性である人格を形成するという、意識の、性に対する「折り合いを付ける」作業をすれば良いのです。

あくまでも、この我々が存在する三次元物質世界は、物質が表面的には絶対と言えますから、物質である肉体の性に無形の世界の存在である意識が「折り合いを付ける」必要があるのです。

その「折り合いを付ける」作業というのは、そんなに簡単なことではありません。

成長過程で徐々に人格を形成していくわけですが、その折り合いの付け方を、誰かが教えてくれるはずもなく、親としてもそんなことが我が子に起こっているとは、誰も思ってもいないからです。

また万が一、親が知ったとしてもその対処方法を教えることも、また対処方法を見つけることさえも出来ないのです。

一般的にTVなどで持て囃されている自分の肉体の方を意識に合わせる方法(性転換手術など)は、上の次元の意識の方々(この方々のことを一般には、神々と言っている)には全く評価されません。

つまり対処法としては失格ということのようです。
その不一致の解決には、どうしても意識が、肉体の性と同じ人格を形成して整合させるしか解決の方法はないようです。

(つづく)